おそらく、周知の事実であるとは思いますが、アメリカ合衆国の全50州のうち、住民にギャンブルを許可していない、あるいはギャンブルを娯楽として認めていない州が2つあり、そのうちの1つがハワイ州なのです。そのため、「ハワイへ旅行した際にギャンブルはできる?」に対する答えは、残念ながら「ノー」です。

しかしながら、ギャンブルはできなくても、ハワイには、観光客が体験できるアクティビティは山のようにあります。例としては、観光スポット周遊、博物館訪問、高級レストランでの食事、サメとのシュノーケリング、スキューバダイビング、ウォーターパーク、さらには彼氏/彼女と星空の下でのディナーナイトなどです。

白い砂浜のビーチとフラダンスでよく知られるハワイは、太平洋の中心部に位置する8つの島々の集まりです。美しいビーチで過ごすのはもちろんのこと、ハワイ独特の文化にも触れることもできます。

なぜハワイではギャンブルが許されないのか?

ほとんどのハワイ住民がギャンブル反対派であるそうですが、その理由はさまざまです。主な理由は、ギャンブルは家族にとって良い影響よりも悪い影響をもたらす、と考えているからです。また、ギャンブルはすべての家族が持つべき自然な家族の雰囲気を奪ってしまう、と考えられているようです。実際のところ、ハワイを訪れる観光客のほとんどは家族連れです。

つまり、ハワイは基本的に家族旅行のための場所なのです。家族のための場所・ハワイですから、そんなハワイにいる間くらいは、別にお金を賭ける心配なんかしないでおこう、という訳です。カジノで稼いだお金で豪邸を建てるのではなく、子供たちと一緒に砂のお城を作る方がハワイにはぴったりなのです。

とはいえ、ハワイをバケーション先として選ぶ場合、かなりの予算がかかることは間違いありません。そのため、ハワイ州ではギャンブルが禁止されており、住民や観光客が滞在中の出費を余計に心配する必要がないようになされているのです。

しかし、根っからのギャンブル依存症の人にとっては、どうしようもなくギャンブルがしたい衝動にかられる時が来ると、賭けられる場所を探し続けることになりますよね。ギャンブルで相当額を失っても余裕がある一部の人にとっては、なんの痛手にもなりませんが、この経済的余裕がすべての人に当てはまるわけではありませんから、はじめの計画通りハワイを観光し、太陽の下で家族とゆっくり過ごすことが一番なのです。

ギャンブル賛成派の意見は?

ギャンブル反対派が大多数いる一方で、もちろん賛成派もわずかながらに存在します。賛成派の人は、ハワイでのギャンブルは莫大な経済効果があり、かなりの収益が得られる、と主張しています。また、ずいぶん前に議会で可決されたアカカ法案によって、アメリカ本土の先住民のようにハワイの先住民がカジノを建設できるだろう、と主張する人までいるのです。

皮肉なことにも、ハワイ住民に最も人気な旅行先があのラスベガスであるのです。さらに、ハワイ先住民もギャンブルが好きなので、そう考えると、ギャンブルが合法化されれば、実際にはどうハワイ住民に影響するのか?と疑問に思ってしまいますね。